抄録
この発表では,ストナ-とともに実践したスウィーツカタログデザインの著者の一人である建築家のK. レンバーグ=ホルムと,アイソタイプの考案者であるO.ノイラートの関連性について,両者のIRIでの活動を調査することによって考察する。ノイラートは,1931年以来のIRIの活動的なメンバーであった。他方,レンバーグ=ホルムは,1934年にIRIの副ディレクターのヴァン=クリークの知遇を得てIRIの計画経済のためのプロジェクトに同僚のラーソンとともに参画している。興味深い事実として,ヴァン=クリークは,ノイラートの計画経済理論とレンバーグ=ホルムらの経済理論との間にある種の親近性を見出していた。こうした彼らの関係の細部を描くことで,1930年代アメリカにおける情報デザインの歴史に新鮮な見方を与えることが本研究の目的となる。