日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: A5-01
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視覚障がい幼児の生活動作の習得と遊びについて
ピアジェの発達的分類を手掛かりとして
*谷本 尚子赤井 愛倉田 晃希宮前 貴行益岡 了
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抄録
本研究は、2年前から始めた共同研究「視覚障がい児の好奇心を育む療育玩具について」に関連する幼児教育に関する基礎的な知見を整理し、現在共同研究者が担当する調査及び実験の背景を「好奇心を育む療育玩具」のあり方という視点から、統合し展開することを目的としている。
幼児を対象とした玩具を研究する際、子どもの発達段階の考慮やその使用について精密な観察調査が必要とされる。さらに本研究で対象とする視覚に障がいを持つ幼児のための玩具を考える場合、晴眼児と同じ基準を用いることは出来ない。
また「知りたい」「出来るようになりたい」といった好奇心を促すには、成長の度合いに合った道具の機能を準備する必要があるように思われる。
視覚障がい児の生活動作の習得を目的とした場合、療育玩具は対象の習得に早急に達することが目標とされる。しかし玩具である限り、その使用は使い手の自主性に委ねられ、使用目的を限定した治療玩具では玩具としての魅力に限界がある。それは成長の円滑化に頼った価値観であり、学習し自発的な思考力を育成することを期待するならば、自主的なリスク管理と対象の理解の機会を適度に与えることも考えるべきではないだろうか。
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© 2018 日本デザイン学会
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