日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: PB-10
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コンテンツとしてのMOOCデザインの現状と課題の考察
*長谷 海平中村 宏
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抄録

教育環境におけるICTの利活用推進は現代的な課題の一つである.この課題について本研究ではICTを通じた教育の活用スタイルとしてMOOCを取り上げ,コンテンツの制作側から現在MOOCが示すデザインのあり方を述べ,その課題について考察を行なった.
MOOCの制作手法に関する研究は進みづらい状況がある.その原因としてMOOCのように高度化した現代的なICTの教育における利活用や実践に必要な基本的な知識や能力が明確ではないためと指摘されている。本研究においてこの問題の発生理由をテンプレート化したコンテンツのデザインにあると考察した。現在はテンプレート化したMOOCデザインの効率性が機能しすぎている状態によって制作手法に関する研究は進みづらい状況が生み出されているのである.今後MOOCとして教育環境におけるICTの利活用推進を行うには,長期的には動画などコンテンツのあり方における学習効果の差異を検討する必要があり,そこに裏付けされたコンテンツのデザイン能力の育成が必要となると考えられる.

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