抄録
社会変化に伴い,企業は製品からサービス事業への転換が必要となり,短期事業から長期構想視点まで捉えた研究開発が必要となっていた。デザイン領域での産学共同研究の多くは,先生方々の知見享受と併せて,商品・製品開発における若者ニーズの収集や学生アイデアによる製品イメージ・表現の研究が中心であった。近年では,企業側の社会要請に応えるデザイン思考の活用から,都市開発やサービス事業での構想, 事業開発の手法やプロセスまでの共同研究に拡大している。しかし,企業側の事業関係者は,学生と年齢差があり,IT技術が浸透している若者世代を意識した開発や,異なる将来のありたい姿を捉えた構想検討が不足していた。本研究では,新事業から都市開発まで実施した産学共同研究において,若者視点での研究成果内容を整理・分類,時代背景や技術動向からの若者視点の把握・再定義を行い,産学共同研究の有用性を確認する事とした。特に近年の都市・地域構想やサービス・事業研究では,若者視点・活動が今後の都市活性化の重要な役割を担う事が確認出来ている為,オープンイノベーションでの協創に向けた取り組み方の研究まで行った。