SNSの普及により,ネット上では個人の感情を多くの人たちと共感・共有しあえる環境が広がっているが,それにより多くの不満や嫌味などが目にみえるかたちで広がり,結果として世の中に暗い雰囲気を漂わせてしまっているように感じられる.そういった現状に対し,私は不満や嫌味を楽しい気持ちで共有していけるようなものをつくりたいと思い,そのためには癒しを与えるものとしてもイメージを伝える媒体としても優れているキャラクターデザインが有効なのではないかと考える.よって本研究では,不満を感じるような行為に対し楽しい解釈をあたえ共有できるようなキャラクターデザインとその表現方法を試作・検討し得られた知見をまとめることを目的とする.今回の研究では不満を感じる代表的な例として,日常における「迷惑行為」をテーマとした.先行事例をふまえキャラクター設定を「人に取り憑き,迷惑行為をさせて楽しんでいるいたずらっ子」としてそれが楽しい解釈として伝わることを目標に,試作と他者評価を繰り返しおこなった.最終的に黒猫をモチーフとしたキャラクターと最も効果的な表現方法であったアニメーションを最終制作とした.