私たちが行う仕事は、その時々の状況に合わせ、都度判断する臨機応変さを求められる。こうした教科書やマニュアル通りにはいかない仕事を支援するためには、ばらばらの作業に相互の関連をもたせそれを遂行する、動的な仕事の組織化への支援が重要となる。 AI技術研究開発においては、支援対象とする業務における認知的側面を作業知識として抽出・整理し、その技術システムとして実現が目下の課題となっている。これらのテクノロジーをうまく利用するには、仕事を整理するための道具として具体化する必要がある。そこで、本研究では、介護分野と工学・設計研究分野が連携し、知識技術の活用という未来のコンテキストを共に形づくることに取り組んだ。 本稿では、この共創プロジェクトの展開と、考案した介護現場の作業の見える化と仕事の組織化を実現する仕組み「Care Dignity」を報告する。