日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: U-03
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バイオデザインの系譜
*長谷川 紫穂
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抄録

本研究では、デザイン史領域における生物学(および生物学的関心)と視覚イメージ/造形芸術の関係の流れを記述することを試みる。これまで、特に近現代デザイン史においてはその工学的結びつきに焦点を当てて論じられてきたが、近年、生命中心主義(Biocentrism)といった生物学、自然科学と造形表現との関係性の見直しがなされている。デザインと生物学の関係性を振り返れば、虫や植物の形態を装飾デザインに取り入れるバイオモルフィズムや有機的デザイン、自然の構造や生物の機能を人工物の構造や新素材研究へ生かしたバイオミメティクス、バイオニクス、バイオミミクリーといった生物模倣の方法論がみられてきたが、21世紀に入りバイオテクノロジー、バイオサイエンスがより発展するなかで隆盛してきたバイオデザインは、「ハイブリッド(hybrid)」「サステナブル(sustainable)」「エコロジー(ecology)」といった語をキーワードに、単に生物(学)由来のデザインという枠を超えて、自然環境・生活環境を含んだ「環境」からの/へのインプット・アウトプットを思考した造形・デザインのあり方を拡げてきている。

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