制約条件に基づく発想法を既存のデザイン思考を比較して,提案した.デザイン思考は,現場にてインタビューや観察を行い,その経験からアイディアを練る.イメージが固まったら簡単なプロトタイプを作成し,異分野の人々とのコラボレーションを通じてアイディアを固める方法である.しかし,この方法は発想者の属性(知識量,センスなど)に依存する方法なので,誰でも行える方法ではない.
;一方,制約条件に基づく方法は,制約条件に基づく発想法は,枠組みという制約条件から絞り込んでゆく方法である.従って,使用者の属性(特に知識量,センス)にはデザイン思考より影響を受けず,システム系にも対応可能であるが,煩雑性を伴うので一考を要する.更に,独創性のある発想をする為には,制約条件の枠組みを厳密に決めて,誰でも枠組みから容易に発想ができるようにする必要がある.
;算数の問題を解く際,ある意味では,デザイン思考は鶴亀算であり,制約による発想は方程式であろう.