本研究の目的は、「デザインする力」を定義すること、そして「デザインする力」を育むための、ソーシャルデザインプロジェクトのプロセスを提案することである。ソーシャルデザインプロジェクトとは、小さくとも社会変革を促す「ソーシャルイノベーション」のためのデザインプロジェクトである。はじめにDesign attitudeやDesign Capabilityに関する先行研究を整理し、デザインする力を定義する。次にソーシャルデザインプロジェクトを調査分析し、デザインする力を引き出すためのプロセスを検証する。調査対象となるNPO法人ハナラボは、10年間、主にデザイン教育を受けていない女子学生とともにソーシャルデザインプロジェクトに取り組んできた。リサーチの結果、デザインする力を育む9つのプロセスおよびプロセスとデザインする力の関係性が明らかになった。