精神価値の充足は、自律的な行動を促し、活力をもたらし、社会全体の活性化、発展に繋がることが期待できる。そのために、モノやサービスを使用、利用する際に、精神価値を成長させていくデザインの指針を検討する。本稿では、サービスの長期利用体験から成長する精神価値の分類を、デザインの指針として提案していく。方法として、長期利用しているサービスの体験について、17名にアンケートならびにインタビュー調査し、体験エピソードを63事例収集。そこから精神価値が発生、成長している45事例を抽出し、成長のパターンを分析した。結果として、精神価値の成長パターンの5つの分類「安心感型」「蓄積愛着型」「承認欲求型」「意欲向上型」「自己形成型」が得られた。今後、成長パターンをモデル化していくことで、サービスをデザイン設計する指針となることがわかった。