日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第71回研究発表大会
セッションID: A7-05
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デザインの専門性を活かしたナレッジマネジメント活動の実践と研究
組織における共同的な知の探索方法の形式知化を事例とした考察
*瀧 知惠美西村 歩本間 篤田幡 祐斤塙 達晴
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抄録

本研究では、暗黙知の形式知化をはじめとする組織のナレッジマネジメントに関わる活動とデザインの方法論との関係性を考察し、本稿ではナレッジマネジメント活動にデザインの専門性を活かすこと際の特徴とその意味の仮説を示す。

本稿の事例考察から、デザインの専門性を活かした暗黙知の形式知化の特徴は、形式知化する対象の出来事に自分自身が身を置くつもりで具体情報を収集する点と、関わるものごとの関係性の解釈を図で抽象化してわかろうとする点の2点、そしてこの具体化と抽象化を何度も繰り返す点があげられる。

これらの特徴から、デザインの専門性を暗黙知の形式知化へ転用する意味について仮説を2点示す。

1つは、具体化と抽象化を何度も繰り返すことで、一度言語化やモデル化して満足することなく知を探索し続け、本質へ迫っていける点である。知を言葉にするだけではなく図にすることで、知の意味が多面的に見えてくる。

2つ目は、具体化と抽象化を繰り返す中で暗黙知を持っている人たちを中心に周囲の人たちとともに知を探ることになり、それを通じて出来事の意味解釈が深まっていくと同時に、ともに知を探索する仲間としての関係性も生まれていく点である。

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