日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: B6-05
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スタッキング可能な椅子の積み重なり方に基づく階層的分類と系譜
*碓井 厚希赤井 愛
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抄録
約4600年前に始まる椅子の歴史の中でスタッキングチェア・スツールの発展は20世紀に入ってからと近年のことで、特に他の椅子と比べ、効率性や利便性の面で独自の構造や形状の進化を遂げている。この独自の進化をもつスタッキングチェア・スツールの分類および系譜から、現在につながる多種多様な変遷を捉えるべく、まず初めに分類に焦点を当てた。既往研究および文献における分類方法の調査を行い、得られた分類における視点をもとに、「軸」「回転」「構造」の3つの分類の要素を抽出し、その要素ごとに階層的に分類する方法を構築した。次に抽出した165点のスタッキングチェア・スツールを主に対象とし、上に述べた分類、抽出した事例のデータベース、構成素材を時間軸で整理したものおよび特許をベースに系譜を作成した。以上のことから、軸と構造の観点を組み合わせ、「軸」「回転」「構造」の各要素を基盤とした階層的分類方法を構築することで、スタッキングチェア・スツールの全体像を体系的に捉えることおよび既往研究や文献の分類方法だけでは捉えられなかった傾向を明らかにすることができた。また、特許情報を用いて系譜を導出することができることを示した。
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