主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第72回研究発表大会
回次: 72
開催地: 札幌市立大学
開催日: 2025/06/27 - 2025/06/29
現在、日本では残薬問題が薬の適正利用や医療費の観点から社会課題となっている。先行研究やインタビューを元に作成したツールは、患者が調剤薬局の待ち時間を使い、薬に関する質問項目に答え、薬剤師が服薬指導時、画面上の患者情報を元に、両者で残薬や患者の薬の悩みについて会話するというものだ。このツールの目的と機能は、①対面の口頭で残薬を聞き出せないという現状を改善するために、患者が考える時間のあるアンケート形式とする ②患者は質問に答え、自身の服薬状況を振り返ることや薬の悩みを薬剤師に共有することで、患者の服薬意識の向上を図る ③患者が回答した情報という共通のものを見ながら会話をすることで、両者の双方向性の会話をサポートする、というものである。検証として、薬剤師10人、患者8人にツールのユーザビリティや目的の達成度を評価してもらった。ツールを使用することで患者の薬の悩みを聞き出すことや薬剤師と患者のコミュニケーションがしやすくなることなどに有効であるという結果となった。今後の課題として、実際の現場でツールを使用し検証することや両者が会話した内容が記録として残る仕組みを作るということが考えられる。