デザイン学研究
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産業用途への応用を想定した単眼シースルーヘッドマウントディスプレイの装着快適性に関する検討
内山 貴博栗本 健太田沼 和㤗福田 雄介間瀬 陽介中西 美和
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2014 年 61 巻 4 号 p. 4_75-4_84

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抄録

 本研究では、ユーザの実視野をできるだけ活かしつつそこにオーバーレイして映像を提示する単眼シースルー型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)について、産業用途への応用を想定し、そのデザイン要素と装着快適性との関連性をモデル化した。モデル化に際して、装着快適性にはそれを構成する複数の要件があり、さらにそれらの各要件に対して個々のデザイン要素が影響を及ぼすという階層構造をフレームワークとした。階層構造における各ノード間の影響を明らかにするべく、被験者に異なるデザイン要素・パタンの単眼シースルーHMDを体験させ、その際の装着快適性及びそれを構成する要件の充足について主観評価させる実験を行った。得られたデータに重回帰分析及び数量化Ⅰ類を適用し、各デザイン要素・パタンから装着快適性を定量的に推定するモデルを得た。このモデルは、複数のデザイン案の優位性を比較検討する際、意思決定の参考となる指標を導出する点、新しいデザイン案を創出する際の発想支援に繋がる点において、有用性と拡張性を持つものと考えられた。

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© 2014 日本デザイン学会
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