デザイン学研究
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社会インフラストラクチャ―分野のデザイン開発プロセスにおける効率的に創造性を高める方法の提案と考察
渡辺 慎二
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2015 年 62 巻 2 号 p. 2_7-2_16

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抄録

デザイン開発における創造性と効率性は,相反するものであるとよく言われるが,必ずしも対立の立場を取るものではない。デザイン開発が経営資源として位置付けられる企業のインハウス部門では,投資対効果を重視し,効率的に創造性を高める活動が求められている。しかし,デザイン開発において,創造性を高めるソリューションの研究や領域・役割の拡大に関係する企業の提言は多くみられるが,効率性または効率的に創造性を高めるためのデザイン開発プロセスは明らかにされていない。
本研究では,社会のインフラストラクチャー分野のデザイン開発を対象として,効率的に創造性を高める方法を提案し,その有効性について考察した。
結果,プロセス改善に有用な指針を得ると共に,リワークの削減が効率的に創造性を高め顧客満足度の向上に役立つことがわかった。加えて,改善効果が高い具体的なデザイン作業項目を特定した。 

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© 2015 日本デザイン学会
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