抄録
コンピュータに関する体系的な教員研修を実施している具体的な経験に基づき,CAIチュートリアルコースウェアの開発におけるフレームライティングでは,コースウェアによる教授学習が「教室授業の高度なシミュレーション」であるとの観点と,CAIコースウェアと授業を明確に区分ける観点とから,①目標は教科共通の「高次の目標」を設定すること,②教科書を「超えた」豊な素材を豊富に用意し,これらを「構造的に」提供することを提案している。また、具体的に,「問題解決力」の育成を例に,その各教授段階におけるキーワードをフレームに必ず記述することを提案している。そして,合わせて,CAIコースウェア開発における教員カリキュラムのモデルを提案している。