本論では日本語の説明文、専門文献構造とその構造把握に開する方略としてのsignaling効果について考察する。文章構造を指摘する手がかり語(signaling)を強調することによって、中学3年生の説明文の構造的把握方略としての効果があることが示された(Meyer1975)が、さらに①専門文献読解②外国語読解③理解の程度それぞれについてのsignaling効果を明らかにすることにより、その理論を外国人の日本語専門文献読解支援システム開発に応用しようとするものである。本研究では外国人の専門文献説解におけるsignalingの効果について明らかになったことを報告する。