p. 173-174
小学校算数科5年生の求積課題(単元「三角形や四角形の面積」)に対する,子どもの「よさ感得」の特性を明らかにするために,課題特性として定性的課題,定量的課題,基本課題という課題の種類の要因と,単純論理転換,複合論理転換,一般化という課題の条件の要因を設定し,構成する。また,個人の学習者特性として知的好奇心,思考への探求心・執着心,向上心,算数の学習に対する多様性,思考への好意性,算数の問題の好嫌,算数の学習への好意性,自信等を設定する。そして,求積課題における算数のよさ感得と,課題の特性,個人の学習者特性との関連性をATI(適正処遇交互作用)を基盤にして追求する。