p. 175-176
本研究の目的は,次の問に答えることである:具体物に対する諸行為で,命題の普遍妥当性を示すために,子どもは何をする必要があるか。結論は次の通りである:子どもは次の5つをする必要がある。 a.前提から結論を導くために,具体物に対する一連の諸行為を実行する。 b.諸行為の実行過程の共通点を手がかりとして,個別な場合に対して不変なことをみつける。 c.不変なことを手がかりとして,必要な諸行為を総合的・解析的に考え出す。 d.行為間の連続的な実行可能性を基準に,前提から結論に向けて諸行為を順序づける。 e.順序づけた諸行為の適用範囲を広げる。