抄録
コンピュータはマルチメディアパソコンとよばれるようになり、日常のシンボルシステムである音声・文字・映像などが自在に扱えるようになってきている。また、マルチメディアの開発研究が活発化し、文部省においても従来から行われてきている視聴覚教育研修にコンピュータに代わりマルチメディアの開発が、今年度から組み入れられるようになってきている。 本報告は、こうした情報システムの進展が教育に応用されるようになってきたとき、課題となる発生学的で基礎的な思考過程をコンピュータに組み入れるにあたって必要になる情報とリンク様式を定式化するために、「分類概念」を例にその形成の枠組みを提供しようとしている。