抄録
非漢字圏出身留学生の漢字学習者は、ほぼ全員アルファベット系文字体系を使う文化圏で育っている以上、彼らに効率よく漢字を学習させるためのデータベースには漢字の表音性に関するデータを用意することが望ましいと考えられる。しかも、短期間に多くの漢字を学習する必要のある大学生の場合、弁別学習の形で漢字の構造分析や他字に使われる近似音符などの関連情報の提示が求めれる。しかし、形声字の音符について類音・異音に関するデータの入力を実際試みると、適当な既成データが漢和辞典などからは簡単に得られないことが判明する。さらに、学習者にとっての類音・異音がどんなものか、どのような形でその情報を提出するか、検討を要する。