抄録
中学生の自由試行の活動を観察分析した。その結果、活動スタイルは、再生型、応用型、発展型に類別できた。一方、学力要因テストを作成実施した結果より、理科の学力要因として創造性因子と知識理解因子と応用因子が抽出できた。これらの因子得点と理科創造性検査や学期末理科テストの比較をして各因子の特徴を調べた。次に、活動スタイルと各因子得点の関係を比較した結果より、発展型の出現数は、知識理解より創造的思考が優れている生徒ほど多くなることが分かった。また、自由試行の操作数と各因子の関係、および、理科学業成績と活動スタイルの関係も調べた。