抄録
平成10年度に告示された小学校学習指導要領理科では、第5学年「物の運動」に関する内容が、児童が学習課題を選択することになる。この学習では、「振り子」と「衝突」のいずれの内容を選択しても児童が「条件制御能力」を獲得することがねらいとなっている。そこで、児童がどちらの内容を選択して「条件制御能力」を獲得することができるのか、また、その場合の支援のあり方を質問紙法を用いて学習前後の変容を見ることから明らかにした。その結果、いずれの内容を選択しても児童は「条件制御能力」を獲得できていることを示唆する結果を得られた。