抄録
本研究では,自然や自然と人間のかかわりの受けとめ方,生活の中での科学/技術の必要性,科学/技術についての捉え方という3つの観点から,小学生,中学生,高校生の態度面の実態を明らかにした.これらの結果をもとに,望ましい科学教育の在り方として,(1)身のまわりの自然と親しむ直接経験,(2)健康,食糧・資源,エネルギーと環境にかかわる「科学/技術を学ぶこと」,(3)情報,人工物にかかわる「科学/技術を学ぶこと」,(4)「科学すること」・「科学/技術を学ぶこと」を通して「科学/技術について学ぶこと」,の重要性を指摘した.