抄録
1999年11月から2002年11月までの3年間, 南アフリカ・ムプマランガ州中等理数科教員再訓練プロジェクト(Phase I)に参画してきた。このプロジェクトの目標は, 学校ベースの現職研修システムづくり(州内540校)を通して現職教員の指導力向上, 授業改善を図ることであり, 生徒の理数科における内容理解の状況の改善を目指すものである。本プロジェクトの実施主体はムプマランガ州教育省, 協力主体は国際協力事業団(JICA)及びプレトリア大学であり, 日本での理数科教員養成者研修, 現地でのワークショップ, モニタリング評価等について広島大学及び鳴門教育大学が共同で支援・協力をしてきた。本プロジェクトの特徴はオーナーシップとパートナーシップの醸成, 経験提供型モデルの重視, ベースライン調査・モニタリング評価の実施等が挙げられる。なお本プロジェクトはPhase IIとして2003年4月から3年間継続することが決定され進行中である。
