日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 6I1-33
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6I1-33 教員養成段階における授業改善の視点(科学教育課程(1))
橋本 健夫
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抄録

教員養成のあり方についての論議が進むにつれ、教員養成の更なる質的な充実を求める声が大きくなっている。これは大学教育の改革とも連動し、教育学部の教員にとって避けて通れない状況になっている。本研究においては、教員養成段階の教育をどのように充実させるかについての検討を行った。まず、学部全体として行った在校生や卒業生及び教育関係者等の意見聴取やその分析、及びその結果に基づくカリキュラム見直しを一つの視点と捉えた。次に、小学校教員の理科教授資質の向上を具体的に図る視点を探るために、卒業生を対象として教育学部の授業内容に関する意見調査を行った。その結果、小学校理科学習で求められる内容の習得を求める意見よりも子ども理解能力や理科の目標の習得を要望する意見などが目立った。また、それぞれの授業形態(講義、ゼミ、教育実習)には、異なる教授能力の育成に貢献すべきであるとの意見も強く出された。これらを従来から指摘されている実践能力の育成と授業の中でどのように関連づけて行くかが今後の検討課題である。

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© 2004 日本科学教育学会
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