抄録
中学校2年生の理科授業に現れる「様子」という用語の用いられ方を,授業プロトコル分析によって明らかにしようとした。その結果,「様子」という用語が使用された授業は分析対象となった95件の授業のうち29件であり,3分の1近くの授業で「様子」という用語が使用されていることが確かめられた。さらにその中には自然の対象の様子を見たり観察したりするという意味で使うケースが無視できない割合で含まれていることが分かった。このことから,「様子」という用語は,授業においても,日本の理科のあり方を特徴づけるものである可能性が示唆された。