抄録
児童が教室に入ってくる前にも、各種概念について白紙なのではなく、各自の概念を持っている。概念の獲得過程は、生活や自然の中で現象や事物が認識され、周囲からその名前や呼び方を知らされるが、なかには容易に獲得できるものと、例えば、"従兄"や、"凶器"のように、事物のみの把握では獲得されず、社会的な説明が加わって初めて獲得されるものがある。前者を自然的獲得概念、後者を社会的獲得概念と呼ぶことにする。自然科学概念の中にも、この2種類があり、特に、国際社会での理科(科学)教育に携わる者は、この違いを意識しながら、教育に当たるべきであることを提唱する。