小学校教育の中の環境教育は、感性・知識・行動を段階的に捉えていく考え方と、感性・知識・行動を輪にし、スパイラル構造で各学年なりの行動に結びつける考え方の二通りがあり、それらを基礎にしたり組み合わせたりした実践がなされている。ESD=社会変革をめざした教育と捉えると、理科の1教科の中で実践していくよりも他教科や総合的な学習の時間と連動して行っていくことが大切である。しかし、理科の目標を拡大解釈すると、理科の中でもESDの実践は十分に可能である。そのなかで科学技術と社会の関係を問うSTS教育の視点が大切になると考える。