抄録
本研究は、概念マップのインタラクティブ化という観点から、概念マップ間の比較を容易にするとともに、その結果を活用することを目的として、Kit-Build方式の提案と、支援システムの開発、評価に取り組んでいる。Kt-Build方式では、教授者が予め目標となる概念マップを作成し、ノードやリンクを部品とし、キットとして学習者に提供する。学習者はキットを組み合わせて、概念マップを作成する。学習者全ての概念マップが同一のキットで作成されるため、マップ間の差分の抽出が容易になり、マップの自動評価・診断(Agent-Assessment)が可能となる。本稿では、Kit-Build方式の概要と開発した支援システム、およに、その効果を予備的に検証した結果について説明する。