抄録
空間認識能力の育成は科学的な理解を促進するために必要不可欠である.これまでに,理科の天体領域などを対象に,空間認識に関する調査が行われてきた.また,空間認識を促進する ための教材が開発されてきた.近年は,バーチャルリアリティ(Virtual Reality)やタンジブル等の技術を用いた教材の開発もなされている.本稿では,これまでの先行研究を鑑み,開発されている教材について,視点移動のレベルと視点移動の方法の観点から教材を整理し,仮想空間と現実空間を結んだインタラクティブな学習のデザインの意義について検討した.