抄録
「学校気象台」事業は,地域の学校と大学との連携事業として,大学が盛岡地域のいくつかの地点における局地気象情報をリアルタイムで提供しながら継続的に記録することにより,急激な気象変化の要因を探るデータを提供し,地域社会構築のためのセンター的役割を果たすことを目標としている。今回,小学校4年生理科における「学校気象台」データ活用のための研究授業において,概念形成に役立つことがわかった.一方,算数と理科教科書における単位や科学概念の出現順が理科→算数になっている部分に,気がついた.このような事例は,教科書会社の単元構成の再考によって,ある程度解消されると考え,以下報告したい.