日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1A1-E2
会議情報
発表
1A1-E2 数学教育における操作的証明に関する研究(これからの学校教育における説明・証明研究の展望IV,課題研究,次世代の科学力を育てる : 社会とのグラウンディングを実現するために)
佐々 祐之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究は,ヴィットマン(E. Ch. Wittmann)の提唱する操作的証明(Operative proof)の概念に着目し,氏の文献を精査することを通して,操作的証明の特徴を考察した.その結果,操作的証明は,「数学的な問題状況の探究という学習活動に統合された証明であること」,「適切に表現された数学的対象に施された操作の結果にもとづく証明であること」という2つの性質をもつものであり,ヴィットマン自身の編纂した初等教育用の教科書『数の本(Das Zahlenbuch)』において,その具体化が図られていることが明らかとなった.

著者関連情報
© 2011 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top