抄録
美術館は、その設立以来、より効果的な鑑賞体験を提供するために、ギャラリー・トークやディスカッションなど様々な教育普及の開発を行っている。本稿で示すのは、教育普及活動に用いられる理論の一つ、イギリスのテート美術館の「Ways In To Looking At Art(アートへの扉)」である。これは「私、(学習者)」を基盤に「対象」,「主題」,「文脈」という視点から美術作品を鑑賞することで、学習をより発展させようとするものである。本発表では「アートへの扉」理論の概要を検討することを通して、ミュージアム展示を科学的な思考の場として利用するための可能性を探りたい。