抄録
本研究は,短期大学文化学科の学生を対象にした「自然と文化」の授業で,国立科学博物館の貸出し教材「土コレクション」を効果的に活用することに着目し,講義と標本観察,グループ実習等の教育方法を組み合わせて試みた.自然と文化の関わりを,「実物に触れる機会」を体験しながら学ぶことを取り入れて実践した結果,この教材を活用した授業構成の工夫が,学生の学習意欲を高め,土への理解を深めることに役立ち,満足度を高めることにも寄与し,さらには,教材としても適しているとの評価を得た.しかし,土器文化への興味・関心にはつながらなかった学生もいたので,今後の課題として授業展開に一層の工夫が必要であることが明らかとなった.