抄録
本稿の目的は,問題場面を解釈した結果として導出されるモデルの質的な違いに焦点をあて,モデル導出活動を促進するための手立てについての示唆を得ることである。Models and ModelimgPerspectiveの立場から考察した結果,モデル導出活動を促進するための手立てとして,少なくとも次の2点が挙げられる:i)数学的手段以外のものを利用して表現されたモデルを容認した上で,問題場面について思ったことを積極的に発言させたり記述させること,ii)つくり出されるモデルは仮のものであるという認識のもとで,モデルが他の場面において,他の人々によって共有,再利用することができるかということを確認する機会を設定すること。