抄録
東北地区での科学リテラシーパスポートβの利用については,1つの科学館で大量の会員を獲得し,県内の各種科学イベントのプログラムも登録するというユニークな形態をとっている。(会員157名,プログラム27件)これまでは会員とプログラム登録が主な目的となってしまい,システム上での交流の活性化には程遠い状況にあった。しかし原発事故被災地福島県特有の教育プログラムにはシステム上で学習者との交流が見られた。今後,システム上での交流機会の増加と,システム利用による双方向的で主体的な学びの場を作ることが課題である。