本研究の目的は,ニュージーランドの小学校教科書における確率の教材や指導内容等を分析して特徴を明らかにし,確率の指導を小学校に位置付けるための示唆を得ることである.そのために, PEARSON 社の教科書のうち,Level1(Year1)からLevel4a(Year7)までを分析した.日本にない確率の指導の特徴として,「確率の大小を言葉で説明すること」「実験を通して同様に確からしいことの考え方を深めること」「標本調査の素地となる活動(サンプルサイズや抽出回数)があること」「棒グラフや絵グラフを活用すること」「学年間でスパイラルな指導構成であること」の5つを明らかにした.これらの5つの特徴について,カリキュラムの開発に向けた考察をそれぞれ行った.