本研究では,理学部数学科において,数学科教育法および,情報科教育法履修者を対象に,第1 講および,第15 講において,数学的モデリングについての意識を質問紙により調査し,その変化を考察することを目的に,比較を行った。その結果,教科に対するイメージ調査においては,第1 講時の教科間の共通の認識は少なく,認識の差異があったが,履修者の多くは第15 講には,教科教育観を深め,その構成要素には変化があるものの,質問紙調査の内容や,数学科指導内容の選択課題調査において,その差異は,依然としてあることが明らかになった。