本研究では,小学校4校でタブレット端末を活用した授業を参観し,算数10 件理科8件合計18 件の授業映像を記録し,その活用場面を分析した。その結果,活用時間の平均は12.5 分,授業全体の約1/4 であることを示した。また,授業展開に応じて,個人思考と集団思考の両方で活用しており,「視聴」,「操作」,「撮影」,「図表化」の活用場面が見られ,シミュレーションの活用や実験結果の撮影等,算数・理科での特徴的な活用場面を整理した。さらに,教師の聞き取り調査から,参考事例の必要性,児童生徒の操作スキル等のタブレット端末の活用上での課題を整理した。