本論では,英国や日本における技術教育の現状を踏まえ,技術教育の視点から,「エンジニアリング」の取り扱いについて検討した。その結果,近年の英国技術教育で実施されている教科D&T におけるデザインプロセスの考え方や,工学教育に取り入れられているエンジニアリング・デザイン教育の考え方を踏まえた場合には,中学校技術分野における最適解(最適化)を導くような技術教育を実践する上で,その学術的な背景にある学問としてのエンジニアリングの内容(工学)に加え,エンジニアリングの活動(専門職業としての技術者の活動)に由来する教育の方法(デザインプロセス)の両面における関りが必要になることを指摘した。