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本稿では,問題解決の指向性と STEM の枠組みについて検討する。国内外の技術教育が規定する問題解決は,主に製品やシステムのデザインに基づく「創造」指向の問題解決であり,技術科では 2017 年版学習指導要領における学習過程に顕在化していた。一方で,理科などをはじめとした他教科の問題解決は「探究」指向であることが指摘できた。このことを踏まえ,異なるベクトルを持つ「創造」指向の問題解決と「探究」指向の問題解決,ならびにScience,Technology, Engineering, Mathematics の位置づけを提案した。