p. 367-370
本研究は,算数科の指導内容の中で,特に小学生が苦手とする割合について,中学生の理解の 様相を明らかにするために調査問題を作成し分析した。その結果,割合の中でも特に理解が十 分でないといわれている第 3 用法の問題について,中 3 でも正答率は 50%に満たないこと,解決の方法は方程式による方法が多いことが明らかになった。これらの結果を踏まえ,中 1 の方程式の活用場面で,改めて第 3 用法の問題を扱うこと,その際には比例式による方法も扱うこと等, 中学校段階での割合指導への示唆を得た。