日本科学教育学会年会論文集
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「電気パン」実験の歴史と教材的意義
*内田 隆
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p. 373-376

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抄録
本研究では,電気パン実験が多くの教師らに長く取り組まれていることに着目し,その歴史やこれまでの研究の成果及び課題について文献調査を行った.1980 年代に書籍や雑誌等で紹介され,現在まで教師や研究者によって実験方法や活用例が繰り返し検討されており,電気,エネ ルギー,イオン,化学反応等の様々な授業の中で実施されていることなどが明らかになった.課 題として,電極成分のパンへの溶出が挙げられたため,新たな電極素材として放熱グラファイトシ ートを検討したところ,価格と強度を解決すれば利用の可能性があることを明らかにした.また, 電気パン実験の新たな活用法として,「理科教育法」における取組事例と意義を提示した.
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© 2019 日本科学教育学会
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