主催: 一般社団法人日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第43回年会
回次: 43
開催地: 宇都宮大学
開催日: 2019/08/23 - 2019/08/25
平成19年に制定された海洋基本法では,学校教育での海洋教育の推進を定めているが,現状では十分に実施されていない.原因の一つが,海から離れた内陸地域でも実施可能な海洋教育カリキュラムが十分に整備されていないことがあげられる.本研究では,内陸地域である東京都北区の小学校をモデルに,内陸地域でも実施可能な海洋教育カリキュラムの開発,実践を行った.臨海地域で実施する自然体験教室と,学校で実施する第5学年「物の溶け方」の学習を海洋教育の観点から再考し,一連の海洋教育カリキュラムとして実践した.その結果,児童らの海に関する興味関心を高めることができるとともに,海を守ること,海を利用すること等の視点が育まれたことが示唆された.さらに,既存の学習内容を海洋教育の観点から再考することで,内陸地域でも実践可能な海洋教育カリキュラムを開発できる可能性について見出すことができた.