この研究は中等教育の理科,数学の授業において,学習者の主体的な探究活動が学習意欲の向上と知識や技能の習得に有効であると考え,探究活動を取り入れた授業法の効果を測定し普及させることを目的としている.これまでカンボジアと日本の初等中等教育の理科授業について,授業動画を分析し,教師と学習者の行動に着目して比較してきた.今回は試行的に行った6 時間の授業に加えて計33 時間のカンボジアの理科と数学の授業の動画を分析し,学習者と教師の行動について観測時間を用いた定量化を試みた.その結果,日本の授業では学習者主体の時間が教師主体の時間の2 倍あり,50 分間で平均6.7 回の学習活動の変化していた.一方のカンボジアの授業は学習者の主体的な時間が教師の主体的時間の10 分の1 と短く,同一の学習活動が長時間続くことがわかった.両国の授業の定量分析から,特徴をまとめる.