主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
GIGAスクール構想に基づいた政策により,1人1台のタブレット・PCの普及が現実のものとなった.それに伴い,テクノロジーを利用した数学的活動の場面において,探究活動を行うための教材パッケージ化の必要性が求められている.今回は教材パッケージ化の上で重要となる「探究活動における記録方法」に着目し,(株)CASIOが開発したツールであるClassPad.netを用いて実践検証を行った.授業後の生徒アンケートからは,個人の探究から成果物の共有までを含めた一連の活動をタブレット・PC上で行える良さについて肯定的な評価を得ることができた.一方で,ClassPad.netがメモ(付箋)機能と併せてグラフや図形の描画から,計算処理までを統合的に扱うシステムであるがゆえ,その機能の理解や活用に躓く生徒も散見された.今後は継続的な活用によるテクノロジーへの習熟を課題としつつ,コンテンツの開発に着手していく.