主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究の目的は,中学校の確率の授業で扱われる「2個の硬貨投げ」の課題についての教師用教材の作成と,その教材に対する大学生の反応について分析を行うことにある.教師用教材では,確率の授業でよく使われる,実験を行い,その実験の結果から,新たな知見を得る授業場面をシナリオとして設定し,そのシナリオの中での教師の発言や授業の組み立て方について,教師が気づき,研修を深めることを目的としている.そのため,教師の発言の裏に隠されている判断の適否や知識の間違いについて気づくことができるかを,大学生を対象に調査を行った.その結果,授業の適否については,67.9%の学生が間違っていると指摘し,埋め込まれた間違いに気づくことができた.