主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究は,2021年度前期,コロナ禍における大学で理科教育の授業方略を事例的に研究したものである.対象は主に教職を目指す大学生である.初回授業時のアンケートから対象学生の半数程は,理科に対し興味関心を持っている.しかし,学生は理科に対し得意ではなく,苦手意識を持つ傾向が一定数いることがわかった.アルコール除菌,マスク着用,理科室に衝立の設置など,環境設定を行った.授業方略の工夫として可能な限り実験器具は個々に用意し,班で扱う実験においてはソーシャルディスタンスをとるように意識させた.また,ICT機器やOPPシートを活用し,主体的・対話的な学びを目指した.今後,最終授業時のアンケートや授業15回分のOPPシートを取得した上で,より良い授業方略に関して検討していくことが必要である.