主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
大学にて小学校の理科に関するイメージをアンケート形式で調査し、小学校理科の教科書から得たコーパスを土台としてその分析を行った。調査対象となった大学生たちが小学校の理科に対して抱くイメージは、まず水・水溶液を加熱する実験作業、次に虫眼鏡で光を曲げる・日光を集めてものを燃やすという体験に由来する。以下には顕微鏡、リトマス紙、ミョウバンがそれぞれ続くが、これらは互いに独立したトピックスとして捉えられていると言える。器具・試薬を用いた実験が何を導くのかという点が調査結果にはほとんど現れず、器具・試薬を用いた体験自体が小学校理科の「らしさ」であると大学生が認識している可能性がうかがわれる。